ただめしぐらい

食事日記。2010年までは、はてなダイアリーアーカイブのインポート。

そうだろうなぁ

↑これでいくつか見て回ったんですが,当然ながらぼくとは正反対の主張を持つ方もいらっしゃるわけです。
もちろん,そういう方は彼らの演奏を聴いた上で書かれているんだと思いますから,ぼくのようにそれを聴かずに憤る人間も,今回の佐藤さんの対応同様嫌な存在に映る事でしょう。…けれど,逆に,音楽の授業やクラス合唱のようなモチベーションがまちまちな演奏機会以外でこの歌をうたってみたり,オリジナル版のCDを買ってみたり(ASIN:B00005GVY2),ということをされた上で彼らを擁護する方がどれくらいいるんでしょう?
好みの問題はともかく。カバーをやるときには,リスペクトではなく悪乗りや悪意あるパロディであると受け取られる危険性を考えに入れて,細心の注意を払う必要があるのでは,と思います。ましてや,今回の相手はクラシック系ですから…佐藤さんご本人を含め,洒落の通じない相手はごまんといます。作曲者や,今回のぼくのようなそのファンを敵に回す覚悟が,彼らにはあったんでしょうか?もし,そうでなきゃ,初めからやっちゃいけませんってば。

続報

訴えられた側の発言が見て取れる記事があがってきましたね。
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20040325k0000m040099002c.html
ぼくが抱いていた嫌悪そのものは的外れだったようです。少なくとも悪意あるパロディのつもりでやったのではない,ということは理解できました。そうなってしまえば,作曲家・佐藤眞のポリシーが全て。これを読んだ上でなら,佐藤さんや,その「アレンジ希望は全て断る」というポリシーを責めるひとの気持ちもわかる気がします。
もっとも,佐藤さんが「アレンジ希望は全て断る」というポリシーの持ち主である,ということは,あらかじめ調べればすぐにわかったことなんじゃないかなぁ,とも。
大マジでリスペクトするんであれば,あらかじめ権利者に声を掛ける,というのが筋なのでは?しかし,今回は佐藤さんのポリシーによって,断られてしまう,という結果は明白。それでもゴーサインを出した東芝EMI…どうも,今回の問題の「溝」は,ここにありそうです。

守られた「大地讃頌」

http://music.yahoo.co.jp/jpop/music_news/sonymz/20031006/snyent003.html
↑これが,↓こうなりました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040324-00000164-jij-soci
彼らのファンの方は「洒落が通じない」と感じていることでしょう。が,ぼくにとっては洒落じゃ済みません。この曲を「音楽の授業でいやいや歌ったお題目」と感じているひとには痛快だったかも知れませんし,ジャズというジャンルはそういう斜に構えた視点なしでは成り立たないのかも知れません。ぼくが彼らのカバー版を聴かずして嫌な気持ちになっていたのは,今回のカバーから,リスペクトではなく悪乗り…もっと後ろ向きな書き方をすれば,「悪意あるパロディ」の雰囲気を感じてしまったから。
が,ぼくは,それ以上に,佐藤眞さんの書いた合唱曲のオリジナルが大好きなのです。佐藤先生,訴えていたとは!よく言ってくれました。こればかりは好みの問題ですから,ご勘弁を。この溝はそう簡単には埋まりません。