訃報

年の瀬が近い，ということもあり，喪中はがきで訃報を知ることも多い季節。
きょう，合唱団時代の先輩から，1枚届きました。弟さんを亡くした，とのこと。先輩がやっている団の手伝いにちょくちょく行っていた時期があるんですが，最近は平日公演が増えたり，そこでのトラブルに巻き込まれてぼくが合唱をやめざるを得なくなったり，といったことで，残念ながら疎遠になっていました。
その弟さんは，筋ジストロフィーを患っていて，公演に見えるときは必ず車イスでした。そして，あるときの公演の打ち上げで先輩のお宅に泊まったとき…ぼくは，彼の書棚が，かなり古い「交通公社の時刻表」で埋め尽くされているのに気がつきました。鉄道旅行，というのは，なかなかかなわない夢だったろう，というのは容易に想像できます。その分，部屋で出来る趣味に没頭していたんだろうなぁ，とも。音楽然り，時刻表読みでの鉄道趣味も然り。
思う存分旅をしてください。もう車イスは要りませんからね！あ，再来週末，うちの近所で車庫の一般公開がありますから，そこに降りてきてくだされば，歓迎しますよ！
…なんてことばを，手向けにしたいと思います。けど…一般公開日でなくてもいいのか…。
親交が濃いわけではなかったにせよ，やはり切なくなるのでした。