ただめしぐらい

食事日記。2010年までは、はてなダイアリーアーカイブのインポート。

警報で夜が更けて

NHK-BS1で,津波関係の放送がようやく終わりました。無事,津波警報・注意報も解除。いまは社会人・都市対抗野球の決勝戦が。まだ,RD-XS40のHDDの大掃除は終わりません。ううむ…。
そんな中,「懐かしのテレビラジオ録音コレクション(トップページ)」というサイトを見つけ,ラジオ音源を聴きまくっています。この手のサイトは,往々にしてUGであることが多いので,検索で見つけたときも紹介を控えてきました。が,こちらは極力クリーンに運営していこう,という意向がはっきりとわかりますので,紹介させていただきます。
実はぼくも,これより10年くらい後・1980年代中盤に,全国の中波ラジオ放送の放送開始・終了アナウンスを録音しまくっていた時期があるんです。こちらで聴けるのは,1974年〜1977年のもの。

  • 1978年の全国周波数替え以前*1
  • 周波数単位が「サイクル」ではなく,現行の「ヘルツ」になっている

…などなど,ぼくの所蔵音源と比べるとかなり面白いことになっていました。さらに聴き比べると…

  • 10年以上経っても,必要最小限のアナウンス変更以外行っていない局
  • 周波数替えを機に,構成をがらりと変えた局*2
  • 元々は歌入りだったのに,カラオケのみにしてしまった局(東北放送ラジオ)*3
  • 80年代には,日曜深夜に生放送を組んでいて,終了アナウンスも生声になっていた局(山陽放送ラジオ)
  • 80年代には,終了アナウンスのBGMをリクエストで決めていた局(山陰放送ラジオ
  • 国鉄分割民営化→JR四国の誕生の煽りで,コールサイン(JOJR)の末尾を愛称代わりにしていたのをあきらめた局(四国放送ラジオ)

…で,久々に,自分の所蔵音源を聴き直しています。や,当時はいろいろ苦労しました。ディスカウントショップで買った,安物のラジカセで遠距離受信を正確にし,かつ月曜早朝の放送開始を狙い打つために,こんなこともやっていました。

  • 住んでいる地域のラジオを受信し,周波数パネルの数字ではなくログスケールの方を読み取る
  • 本来の周波数とログスケールの値を方眼紙にプロットし,グラフを作る
  • グラフから,狙い打ちたい放送局の周波数のログスケール値を読み取り,そのあたりにダイアルを合わせておく

その頃のぼくの憧れのラジオは,もちろんソニーICF-EX5。*4が…高校生の小遣いで,ラジオ単能機に1万5千円も出せるわけがありません。妥協の末,当時のラジカセでは珍しかったPLLシンセサイザ式のチューナ付きのものを買いました。…これのおかげで,グラフ読みから解放され,深夜番組だけでなく放送開始/終了アナウンスもかなりうまく録れるようになりました。
…ここまで粘着してしまうのが,心底自分がヲタクなんだなぁ,と思えてしまうところ。けれど,当時遠距離受信のために培った,ダイヤル微調整のときの指先の間隔は,いまの仕事=機械の調整や分析機器の操作に非常に役立っています。あとは…旅先でも,その地域の放送局関係の知識には困らないことくらいでしょうか。*5

*1:それ以前は10kHz刻みだった中波ラジオ周波数が,同年11月23日5時を境に,9kHz刻みに移行。発展途上国向けに周波数の空きを捻出し,かつ混信を減らす目的で行われました,と聞きます。

*2:TBSラジオがその代表でしょう。現在の構成ができ上がったのが,その1978年と思われます。証拠は,「私の前のマイクロフォン 27年も前のもの…」で始まるPRソング。1978年から27年を遡ると,それは1951年=ラジオ東京開局の年…。テレビの放送開始/終了アナウンスの横綱日本テレビの「鳩」・TBSテレビの「ガラス棒」だとしたら,1978年〜1980年代中盤までのTBSラジオのそれは,間違いなく横綱級の出来だと言えます。

*3:音源を聴く限りでは,相良直美氏の声に聞こえました。スキャンダルに巻き込まれて芸能界を去る前だったのでしょう。

*4:昨年,ようやく念願かなって実機を手に入れました。その当時から,周波数パネルの局名表示以外全く変わらないんですから,驚異のロングセラーですね。

*5:もっとも,テレビに関しては,エリア内の民放局数制限がゆるくなって,「○○朝日放送」・「△△讀売テレビ」がいっきに増えたんで,もう当時の知識じゃ通用しなくなっていますが(^^;。