ただめしぐらい

食事日記。2010年までは、はてなダイアリーアーカイブのインポート。

大人の女性のための作品

というわけで,昨日は,クロサワさんに連れられて,「ハウルの動く城」を見てきました。「ミニモニ。じゃムービー」を除くと,全うな映画を映画館で見るのは,実に20年ぶり…というくらい,映画には疎いのですが(^^;。
「ここ,尺を詰めたのかなぁ」と思える粗い部分や,クライマックスに向かう「扉」のシーン(これ以上はネタばれのため自粛)の物足りなさなど,突っ込み所はいくつも感じました。一方で感心したのは,事実上の主役・倍賞美津子さんと,劇中で役柄が極端に変わる,初めの敵役・美輪明宏さんの演技。もう,これには惚れ惚れです。話題の中心・「宮崎作品史上最強のイケメン男性」ともいわれる,ハウル役の木村拓哉さん…これも納得。
映画の後,クロサワさんと話していて思ったんですが…これは,男性でも子供でもファミリーのためでもなく,大人の女性のための作品なんだなぁ,と感じました。女性が持つ理想の女性像・男性像の(あくまでも)ひとつを提示しているんだと。そのためには,確固たる地位があり,女性が望む強さも弱さも表現できる若い男性が必要で…だから「キムタク」起用,となったんでしょうし,ぼくはそれに深く納得しています。なので,これに共感できないひとにはきつい作品なのかなぁ,と思います。