ただめしぐらい

食事日記。2010年までは、はてなダイアリーアーカイブのインポート。

Musical Baton

id:peperon227:20050619から,「Musical Baton」が回ってきました。古くは「Now Playing…」・今では「音ログ」で,かけている曲を晒しているくらいですから,自分のことについて書くのは楽しいことです。
なお,ぼくのチョイスには,「定番曲」や最近のヒット曲はないに等しいことをお断りしておきます。

Total volume of music files on my computer


7.55GBありました。買ったCDは,ほとんど全てiTunesで聴いています。座っているその場で「あ,あれ聴きたい!」と思った時,席を立たなくてもいいのがやみつき。
最初に買ったiPodが,10GBタイプだったので,たまに聴く程度の「小物」CDを削り,今に至ります。

Song playing right now

これを書いている「今」だと,偶然性が下がってしまいそうなので。替わりに,バトンが飛んできたときに聴いていた曲を。「Happiness」(「ゴダイゴ・グレイト・ベスト(2)?英語ヴァージョン」)。今でこそ,全英語詞の邦楽は珍しくなくなりましたが,当時は珍しかったと思います。全日本語詞版は,asin:B00005ELZG

The last CD I bought

最後に買ったCDは,流通ベースに乗っていません。ので,入手は困難です(^^;。

2004年に「Hello! Project」を円満脱退し,親元で修業を続けているミカさん。彼女が,脱退後初めてプレスしたCDです。脱退から1年…元所属先から言い渡されていたであろう「冷却期間」が明けたのかも知れません。目指す道がジャズボーカルですし,体制さえ整えば,もう少し入手しやすい形でCDが出ることでしょう。

Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me

よく聴く曲は,オールドアニソンやら「Hello! Project」やら,歌謡曲やら,狭い範囲で聴いています。ここでは,曲への思い入れ・思い出が深いものに絞って,5曲選んでみました。最後のなんて,CDを持っていませんし*1
今日より,明日へ

シャンソン〜歌謡曲の分野で活躍された,岸洋子さん(1934〜1992)のシングル・「甦る明日」のB面曲です。1970年に病気休業に入り,そこからの復帰第1段でした。オリジナル歌謡曲での代表作品は,「夜明けのうた」(1964年)・「希望」(1970年)。どちらも,時代を代表する曲ですから,「19xx年」シリーズ等の廉価版を当たれば,必ず聴くことが出来ます。
当時所属していた合唱団でA面曲を使おうと考え,調査のために神田神保町の中古レコード店でドーナツ盤を買ったのが,この曲との出会いでした。どこで見つけたかというと…部室にしまってあった,うたごえ喫茶の「うた本」。そういう合唱団なのでした。
あまり期待せずにB面をかけてみると…歌詞・メロディー・歌唱,その全てに「ぐらり」ときたのです。惚れっぽいくせに,それを明るく前に出せない,「負け組」オーラがぷんぷんするヲタクっ子だったぼくは,この曲の世界にどっぷりはまってしまったのです。聴くたび涙。
結局,A面曲を正規ステージに,この曲は全ステージの終わりに演奏することにしました。で…1992年12月。演奏会が終わり,打ち上げ会場でアンケートを見ると,「追悼ステージになったな」との書き込みが。飲み屋に届いた朝刊を開くと,そのアンケート通り,岸さんの訃報が…。
ぼくの知る限りでは,「今日より,明日へ」は全曲集「うたの箱」でしかCD化されていないはずですが…10枚組には手が出ません。もちろん廃盤ですが,1年前に山野楽器本店で見かけたときには,買うかどうかちょっと悩んだっけ…。その時,山野楽器で待ち合わせた相手が,今の「彼女」・クロサワさんであることは,言うまでもありません。

Let's Do 大発見!

会えない長い日曜日」のカップリングであり,藤本さんの事実上のデビュー曲。御存知の通り,ぼくは「Hello! Project」のファンです。色々な曲に色々な思い入れを持っています。アイドルシーンには「思い入れ」は不可欠なものですが,曲そのものをみるときにはかえってその「思い入れ」が目を曇らせることもままあります。ので,「Hello! Project」関係からはこの1曲だけ。
なぜこれだけなのか…それは,この曲に対して,詞の世界・メロディ・アレンジ・歌唱の全てが「しっくりきた」のです。数あるハロプロソングの中で,アイドル性から来る思い入れではなく,曲・パフォーマンスから思い入れを得られたのは,これが初めて。もちろん,ぼくが「Hello! Project」で一番好きなのは,辻希美さん(「ダブルユー」,当時は「モーニング娘。」)ですが,ぼくの目を「Hello! Project」全体に広げてくれるきっかけは,まさにこの曲でした。
「娘。の美貴様」となった今でも,ぼくの中では,藤本さんは「大発見!」の藤本美貴なのです。いい意味で。

明日への希望

交響組曲 宇宙戦艦ヤマト Symphonic Suite Yamato」は,同作品(1973年)の伴奏曲をオーケストラ化したアルバムで,1977年にLPレコードとして発売されました。この曲は,テレビ放映時の伴奏とは別に起こされた,オリジナルメドレーとして生まれました。
「時は西暦2199年…」の伴奏でおなじみの「無限に広がる大宇宙(宇宙のお葬式)」から始まり,混声合唱のヴォカリーズ→テレビ主題歌の変奏で大団円となるこの曲を,幼少時のぼくはえらく気に入ったものです。

今,今,今

前述の「今日より,明日へ」と同様,これもぼくの「青春の曲」。って,自分が生まれる前の曲ですが(^^;。出会いも,「今日より,明日へ」のときとほぼ同様です。
歌詞を直接書くわけにはいかないので,主題を。

ひとは,「辛い」とか「悲しい」といった気持ちになったときこそ,「自分が生きていること」を噛みしめるものである。

歌い手を特定していないのは,元々が「ミュージカル」のための曲で,複数のグループ/歌手によってレコード化されているためです。ちなみに,ぼくの手許にあるのは,岸洋子版・剣幸版・女声合唱版の3通り。男声版もありますが(国立国会図書館で聴いた),基本的には「女唄」なのでしょう。
色々がアレンジがあり,その結果,歌詞のポイントがどこなのか,という印象がまるっきり変わる…それを学んだ曲でもありました。ぼく自身,この曲を混声合唱曲にしたとき,編曲を2度やり直しましたし(^^;。そんなわけで,いわゆる「カバー曲」の楽しみ方は,この曲から教わりました。

鳥が

  • 作詞:川崎洋
  • 作曲:新実徳英
  • 発表年:(楽譜をしまい込んで,不明。たぶん1980年代)

最後は,元合唱団員らしく,合唱曲で。組曲川崎洋の詩による五つの混声合唱曲 やさしい魚 (若いひとたちのためのオリジナル・コーラス)」の4曲目。新実さんの組曲は,2組歌ったことがあります。残念ながら,この「やさしい魚」は,ステージで歌うことがないまま合唱から離れてしまいました。が,ぼくが一番すきなのは,その「鳥が」。シンプルで美しい詩はもちろんですが*2,そのシンプルな世界が,やさしく繊細に織り上がっているのです。先輩たちが初めてこれをうたってくれた時は,涙腺がゆるみまくりでした。
後になって,他の女声合唱団のステージで女声版を聴いたり,自分で男声版を指揮してみたり。けれど,ぼくが心をつかまれた「やさしい繊細さ」は,混声版でしか出ないものでした。以来,ぼくは,男声の持ち味・女声の持ち味を強く意識するようになったのです。
ポピュラー・クラシックを問わず,ぼくが曲を聴く時の「肥やし」になっている曲です。

Five people to whom I'm passing the baton

『ひとりから5人に広がっていく』というシステムに対しては,好みが大きく別れると思います。それに,相手方のスタンスを思いやった上でこちらからお願いできる相手は,誰にとってもそんなに多くはないでしょう。実際,オンライン中心のお仲間に対して,そこまでやっても大丈夫かなぁ,と思える自信は,ぼくにはありません。人間関係の機微を,デジタル的な感覚で決め,晒さねばならない,という怖さを感じてしまうのです。(これは,SNS…例えば「mixi」の「マイミクシィ」への登録をする/受け付ける/拒む/解消する怖さに近いものがあります。)
そんなわけで,ぼくからどなたかを指名するのは避けさせて下さい。『書いてみたいけれど回ってこない』という方がいらっしゃれば,お声をおかけください。

*1:楽譜は持っていますが。

*2:企業PRカレンダーの写真に添える詩として依頼されたんだそうで…シンプルかつ美しいのは重要なことですね。