殺生

洗濯物を干すために窓を開けていたら…トンボが飛び込んできました。部屋の明かりを全部消して，外に出るチャンスをやったものの…ずっと部屋に居続けます。これじゃ，防犯上買い物にも出られません。
…意を決して，殺虫剤を手に取り，何発かお見舞いします。しきりに弱り，高度が落ちていくトンボ。ついに力尽き，しきっぱなしのぼくの布団の上に墜落。腹を丸めて，もがき苦しんでいたのでした。
「悪く思うなよ…」と思い，ぼくはそいつをコンビニ袋でつかみ，裏返しにしてゴミ箱へ葬ったのでした。害虫であれば，一思いにひねりつぶしてしまうんですが…それはできませんでした。殺しておきながら，中途半端な情けがある自分が嫌いです。
殺虫剤って，ほんとに効くんですね。悲しいけれど…。