ただめしぐらい

食事日記。2010年までは、はてなダイアリーアーカイブのインポート。

きょうの外食

外出できるくらいまで、腹は回復しました。上野松坂屋でなきゃできない用事があったため、食事も館内でとってみることにしました。
が……この上野松坂屋、すっかりテナントビル化している今日日の一部デパート(その最たる例が丸井であり高島屋ですね。)とは真っ向反対の作戦をとっていて、テナント任せのエリアがほとんどありません。その分、年配のお客さんからの支持はあるようで、子供服売り場までおばあちゃんが。孫に着せる服を探すのに、今日日のお店に慣れる気力を振り絞るよりは、昔ながらの雰囲気が残る百貨店の方が安心なのでしょう。そんなわけで、上野のデパートには、女子学生はABAB、働き盛り層は丸井、シルバー層は松坂屋、という暗黙の棲み分けがあるように感じます。今は大改装中ですが、来春改装が終わっても、大きくテナントビル化することはないでしょうね。
そんな「天然記念物」の松坂屋ですから(もちろん褒め言葉)、飲食も、テナント系は地下にひっそりと数軒あるだけで、上階は全て直営食堂です。本館食堂は改装済で、ちょっと高級な洋食だけの提供。一方の南館は未改装。良くも悪くも、昔ながらのしょっぱさ満点の「百貨店のお好み食堂」が生き残っています。そのうち、和食部が「お好み食堂」、和洋中お値打ち品が「ファミリーレストラン」と名乗っています。
今回は「ファミリーレストラン」へ。これが屋号ですからね。ぼくはサービス定食・「松坂ランチ」を。妻は冷し中華を。注文伝票は、さすがに今日日当たり前の無線端末になっていました。冷し中華はいまいちに見えましたが、サービス定食は味も量も問題なし。店の看板ですからね。しかも、あれだけの量で1000円です。直営だと、店の看板はデパート全体の看板に関わりますから、サービスの本気度も高いのでしょう。けれど、給仕さんが持って回るおかわりは、水ではなく暖かい日本茶の急須。突然しょっぱい(笑)。
大井阪急が大幅縮小した時、「昔ながらのお好み食堂が死んだ」と取り上げた新聞記事を読んだ記憶がありますが……それはまだ、御徒町に残っています。ここも、いずれ改装の対象になるかも知れません。テナント化されるかも知れません。行くなら今のうちかと思います。